保育所民営化問題、特別支援教育を問う
12月議会で行われた広瀬ひとみ議員の一般質問を紹介します。
公立保育所の民営化は、昨年6月に保育所名を発表し9月議会に「廃止」条例が可決され、11月に移管する社会福祉法人の選考、発表が行われてきました。
これに対し、保護者等は民営化に反対すると共に、現状の保育内容・保育水準の維持を求めてきました。
市は民営化により6300万円のコスト削減効果があるとしながらも、宇山の民営化によってこの効果がもたらされるのかは「わからない」と繰り返し述べており、何がなんでも4月に実施しなければならない理由はどこにもありません。
民営化の前提条件−食い違ったまま
広瀬議員は、9月提案4月実施というあわただしいスケジュールにより「宇山の保育を見て出来るだけ同じ保育内容の園を選考してほしい」という率直な保護者の思いは実現されず、引継ぎ期間も充分でない状況となっていること、そもそも民営化の前提条件とも言われてきた保育水準の中身については、市と保護者の間でいまだに食い違ったままであることを保護者の声を紹介しながら指摘。今後、寄せられた課題に対し責任をもって対応することを市長に強く求めました。
中司市長は、「市民サービスを落とさない形でやりとげる。保護者の不安解消に、充分に責任をもって進める」と述べました。広瀬議員は、「この間、市との話し合いのためにどれだけの時間を保護者は費やしてきたか。家族との大切な時間まで民営化は奪ってきた。「私たちと同じ苦しみを押し付けないでほしい」これが保護者の声であり今後の民営化をやめるべきだと述べました。
子育てに苦しみ押しつける民営化、これ以上行わないで!
市長の来所に寄せられた保護者の声
・ もっと早くにきてほしかった
・ 民営化にはもっと十分な議論をさせてほしかった
・ 机上の計算が先行した民営化だ
・ この宇山を実際にみたこともない人達が、移管園を選考したという気持ちが残っている
・ 宗教色は決してだしてほしくない
・ 宇山光の子保育園という名称が受け入れがたい
・ 口約束ではだめ。文章でかわしてほしい
・ 担任と保護者の懇談を早急にもってほしい
・ 転所したい
・ なぜ財政難を子どもに押し付けるのか理解できない
・ 納得できる説明がまだもらえない
・ もう民営化は宇山だけでいい。後2園はやめてほしい
・ 法人からも、引継ぎが短いといわれている。
・ 保育所はいつまで詰め込みされるのか?時代に逆行している
・ 保育内容は一体いつまでまもられるのか不安
・ 増築工事中の健康被害にはどう対処してくれるのか(等など)
養護学級存続と特別ニーズ教育の充実を!
文部科学省は、昨年3月「今後の特別支援教育の在り方について」最終報告を発表しました。
各界からの意見を受け、通常国会での法改正は見送ったものの、この方針にもとづく法改正が準備されています。
報告の中身には、評価すべき点と危惧される点があります。これまで特別支援教育(養護教育)の対象外とされてきた学習障害や注意欠陥多動性障害、高機能自閉症を持つ子どもに対し特別なニーズがあるとして支援を行うとしたことは評価されますが、養護教育の構造改革の流れにそって、養護学級を廃止し特別支援教室に変更することで教員配置に対する責任を自治体まかせにするのではないか等と危惧されています。
こうした状況をうけ、広瀬議員は、「学級から室に変更されることで人員の配置保障がなくなる。新たな財政措置もないままでは、大変な混乱をきたすのではないか。特別支援教育の実施にあたって、学級規模の引き下げやT・Tの導入など通常学級の教育条件の拡充とともに、制度としての養護学級の存続など、市教育委員会としても要望を」と求めました。
教育長は「特別支援教育については、養護学級に在籍する児童を含め、特別支援を要する児童生徒についても、保護者の願いを受け止めながら、個に応じた指導の充実が大切であり、人的配置の充実など府を通じ国に要望していく」と答えました。