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定例市会報告

3月議会

市長の市政運営方針

○自らの選挙公約を放置し、さらなる市民負担増をすすめる方針

 3月定例月議会が2月24日から開催され、初日本会議で伏見市長は平成29年度の市政運営方針を表明しました。
 この方針の前半は4つの重点施策、後半が総合計画の5つの基本目標ごとの事業説明からなっています。

○枚方市駅周辺再整備など都市基盤整備

 重点施策について人口が減少したとして、持続的に発展するためには、出生率の向上や市民の定住、市外からの転入促進につながる施策を推進していくとしています。
 市政運営方針とは、今の社会情勢がどのような状況にあり、その中で市民のくらしはどうなのか。市長が政治姿勢を明らかにして、市民のくらしを守り、応援するために必要な施策を示すものですが、この基本的な考えが示されていません。
 施策のトップに挙げているのは「人が集まるまちづくりの推進」で、枚方市駅周辺再整備など都市基盤整備の充実についてです。
 市の魅力をさらに高め、枚方に住みたい、住んでよかったと思える、「選ばれるまち」をめざし。人が集まるまちづくりを推進するとして、市駅周辺と香里ケ丘地域だけ賑わいの創出と活性化をします。
 しかし、この地域はすでに民間事業者も加わって再整備、まちづくりという方向で進められています。そして、人口誘導の具体的成果がでるのは先のことになります。
 いま市がすべきことは、市域全体をとらえて、各地域でどのように「まちの魅力」を高めて、人口流出を食い止めるかです。
「まちづくりと連携した総合的かつ戦略的な交通政策を推進するため、総合交通計画を策定する」としていますが、公共交通空白地域をはじめ、高齢者の皆さんが強く要望するコミュニティバスなど公共交通の整備について具体的な取り組みが書かれていません。

○競争教育ではなく、子どもに学力を

 子どもたちの未来への可能性を最大限に伸ばす学校教育の充実について、昨年の市政運営方針では「全国学力・学習状況調査において全国平均を上回る」とし、今年は「全国学力・学習状況調査の結果をもとに全国平均との比較・分析を行うなど、学力状況をよりわかりやすく公表する」としています。
 ますます競争主義的な教育を進め、教育委員会が学校の管理をさらに強め、上からの教育行政をさらに進めるというものです。
 それぞれの学校が子どもが生きるために必要な学力を身につける取り組みができるようにすることが必要です。

○市民に負担を与える市政改革推進

 市政改革推進で、事務事業・補助金見直し計画が具体的に進められ、事業家計への一般会計からの操出金を抑制するとしています。
 国民健康保険料特別会計への繰り入れなしによる保険料の引き上げ、市立ひらかた病院でも駐車場有料化に続き、紹介状を持たない初診料である「非紹介患者初診料加算金」が2000円から3000円になるなど、市民負担増が起きています。 繰入金カットで市民生活に影響が及ぶ具体的な内容を明らかにする必要があります。
 指定管理者制度については、楠葉・御殿山・津田・菅原の4カ所の生涯学習市民センターと図書館の複合施設についても、平成30年度からの導入に向け取り組むとしていますが、まず、牧野・サダの図書館・生涯学習市民センターの指定管理での運営状況を公開し、市民参加で検証するべきです。
(市政運営方針は、枚方市のホームページでみることができます。)
 これに対する各派の代表質問では、党議員団からのぐち光男議員が質疑を行いました。

のぐち光男議員の代表質問

 3月7日、市長の市政運営方針に対する代表質問を行いました。
 市民生活に対する市長の基本姿勢をただし、民営化(指定管理者導入)がつづく生涯学習市民センターと図書館複合施設の問題を取り上げました。

○少人数学級などの公約実行をせまる市民負担をやめて、市民生活応援の市政を

 国の悪政によって枚方市民は国の悪政によって苦しめられている状況だと指摘し、市長自身が市民の生活実態、子ども、高齢者、事業者それぞれの実情をどうとらえるのかをまず質問。
 市長は「景気の動向」は、穏やかな回復基調にあると認識していると答弁。
 市長の認識の甘さを批判し、市民生活を支援する市政を求めました。
 市政運営方針の冒頭に「平成29年度は、公約の実現に向け、具体的な取り組みを着実に実施していく重要な年」としていることを取り上げ、その公約とは何かと質問しましたが、市長は「公約とは所信表明であり、これは市政運営方針だ」と答えました。
 市長の後援会が昨年末に配布した「ふしみ市政だより」を拡大したボードを示し「ここには少人数学級拡充などの選挙公約について進捗状況を報告すると書いてある。答弁とは違うではないか」と追及。
 特に学校規模適正化基本方針の問題では、説明会の意見を聞かずに学校統廃合するのではなく、市長公約の少人数学級の拡充を実施するよう求めたのに対し、市長は「選挙時にお約束した公約についてもしっかりと責任を果たしていきたい」と答えるにとどまりました。
 公約に責任を持つならば、その実現のためにも学校統廃合を前提にする学校規模適正化基本方針は撤回すべきと強く求めました。

○図書館への指定管理者導入やめよ

 昨年4月からの牧野とサダに続いて、楠葉・御殿山・津田・菅原の4カ所の生涯学習市民センターと図書館の複合施設についても、指定管理者制度を平成30年度からの導入に向け、取り組みを進めると市政運営方針に書かれています。
 「 図書館では市の図書館ビジョンや管理基準に基づいて運営するために、どうしても指定管理事業者の管理者以外のスタッフと市職員が日常的に打ち合わせや意見交換をする必要があり、偽装請負のような事態が発生してる。法令順守の立場から言っても指定管理を見直すべき」と問い、教育長は「労働者派遣事業との区分を含めた法令上の問題もない」と答弁。
 「日常的な指定事業者との打ち合わせや意見交換は法令上問題ないということだが、そもそも指定管理者だけでは図書館業務が完結できないことを証明している。このことは市が日常的に指定管理者の仕事を手伝っていることになる。
 指定管理者制度導入はやめよ」と求めました。
 牧野とさだ図書館の指定管理者での管理・運営の検証を行い、議会に報告するよう求めたのに対し、市長は「管理運営状況を適正に評価・検証」すると答弁しました。

一般議案の審議

○指定管理参入をさらに促す条例の一部改正に反対

 「枚方市公の施設における指定管理者の指定の手続き等に関する条例の一部改正」が提案されました。
 改定の主な中身は、
@非公募にできる「合理的な理由」の5つの具体を示した
A応募申請に必要だった「貸借対照表と財産目録」の提出資料を「財務状況に関する書類」に変更
B応募申請がなかった時等、市の出資している法人や公共的団体に市が選定していたものを、民間事業者でも可能に
C教育委員会に必要時に指定管理選定委員会を設置する、というものです。
 松岡議員が質疑を行い、図書館などの教育施設に指定管理はなじまない、非公募の理由に、設置目的が同じ施設の新設がされれば非公募が可能になる点は認められない、さらに施設の安定的運営を任せられるか判断できる資料の提出は必要であり応募がなかった場合には、市が責任をもって管理運営をするべきと問題点を指摘し、「(改正は)さらに指定管理者への参入を促す条例になる」として条例改正に反対しました。

○香里ケ丘図書館設計事業者選定委員会
 市民意見が反映できる仕組みでの選定を求めて反対

 香里ケ丘図書館設計事業者選定審査会委員などを決める枚方市付属機関条例の一部改正について、つつみ議員は「香里ケ丘図書館設計事業者を決めるための審議を行う選定審査会に利用者の代表を入れるべき」と質問しましたが、「提案能力のある適切な設計事業者を公正に選定するため、市民公募枠等は設けていない」と答弁でした。
 「市民の声を聞かない市政に批判が集まった美術館問題の教訓が活かされていない。地域の図書館である香里ケ丘図書館の設計事業者を選定する審議委員について、担当課で勝手に決めず市民意見を反映できるようにするべき」と指摘し、議案に反対しました。

○市立ひらかた病院の初診料加算金の引き上げに反対

 紹介状の無い患者の初診料加算金を、2000円から3000円に引き上げるため市立ひらかた病院の使用料及び手数料条例の一部改正が提案されました。
 年間にすると、8640人もの市民に影響があることになる加算金の引き上げは、納得できるものではありません。
 市立ひらかた病院は市民がいつでも安心して行ける病院であるべきで、地域住民の命と健康を守る公立病院の本来の役割を果たすことがもとめられます。
 今回の条例化改正は、駐車場の有料化に続き、市民の負担増につながるとして反対しました。

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