◎文教常任委員会
○資料の収集、独自の選書ができない…
　これで図書館といえるのか
　図書館に指定管理者制度導入の条例改正に反対

　牧野図書館とサダ図書館に指定管理者制度を導入する枚方市立図書館条例の改正案は、文教常任委員会に審議付託となり、17日文教常任委員会で議論がされ、共産党は反対を表明しました。
　市民から提出されていた「指定管理者制度を導入せずに図書館行政の充実を求める請願」も同時審査され、議員団は採択を主張しましたが不採択となりました。
　質疑の中では、館長は図書館司書なのか、市と業務内容について話ができる総括責任者を兼ねるのかが全くあいまいだということが浮き彫りになりました。
　さらに、館独自に資料収集や選書ができないことも明らかに。　
働く人の雇用も指定管理者次第となるために、果たして市民が望む専門知識をもつ司書の配置もどのようになるのか、きわめてあいまいです。
　委員会で議員団が行った討論は以下の通りです。
�@指定管理者制度導入でサービスの向上、経費の削減としているが、直営でもできるものであり、導入の理由にはならない。
�A経費削減でレファレンスサービス（図書館の資料を使い利用者の調べ物をサポート）など高度な専門性のある司書が配置されるかわからない。
�B図書館の持つ情報はプライバシー性が高いものであり、高い守秘義務が課せられている公務員が取り扱うべき。
�C旧枚方市立図書館資料収集基本方針では「図書館は常に利用者との対話や予約、リクエストなどを通じてその要求を把握し、市民の意見や批判には謙虚に耳を傾け、資料収集に反映させるようにつとめる」と示しているが、この重要な仕事が出来なくなる。これではもう図書館とはいえない。

◎のぐち議員の一般質問

竹内市長、戦争法案に反対の意思表明をせず

　「枚方は戦前の軍需産業のまちから、戦後は平和のまちとして平和を推進してきたが、今戦争法案によって、その平和が根底から揺らいでいる。憲法を守る市長としてこの法案は憲法違反だと思わないか。平和のまち、枚方の市長として戦争法案に対して反対の態度を表明すべき」と問いましたが、　市長は「安保関連法案に関しては、日本全体の安全保障に関する外交上、防衛上のことであり、国会の場で慎重に議論されるべきものと考える。平和施策については、引き続き憲法の基本理念に基づき、推進していく」と答弁し、戦争法案に対しての賛否、憲法に違反するかの問いには答えませんでした。

交通難民をなくすために、市内循環のコミュニティバスの運行を

　「コミュニティバスの運行を要望する声が非常に大きくなっている。一般的に、コミュニティバスとは、行政が運行に責任を持つものであり、枚方市は全く取り組んでいない。高齢化が進む中でコミュニティバスを走らせるべき」だと質問。
　これに対し「コミュニティバスは、交通事業者任せや自治体に依存するかたちではなく、市民の自発的なバス利用を含め、地域や利用者の皆様にも一定の協力をいただきながら、持続可能な公共交通として成り立つような、新たな取り組みも考えていく必要がある。今後、枚方市が中心となり、交通事業者をはじめ各関係機関や市民団体等で構成する『枚方市総合交通計画協議会』を設置し、検討していく」と、市独自に対策をとる意思がないという答弁でした。
　せめて、中央図書館・総合体育館などと駅を結ぶ中型もしくは小型のコミュニティバスで、公施設の循環バスは検討できないかの問いにも、市は「巡回型バス路線の運行は、事業者に対する働きかけを行う」と答えるに止まりました。

生活道路の改善について

○御殿山駅から坂を上がる危険な道路の整備を求めましたが、平成34年までまったく計画がないということが答弁で示されました。
○星ヶ丘駅周辺道路の市道認定化ついて、市道認定できるよう努力するとした５年前の市長答弁を示し、取り組み状況について問い「今後も市道化促進に向け、努めて行く」と答弁を得ました。
○危険な歩道の改修を求め、禁野春日線及び中宮区第34号線の歩道についても質問しました。

大学キャンパスの拡張にともなう周辺住民への説明について

　２０１８年に開学する予定の御殿山キャンパスが、御殿山南町、中宮北町の地域に建設されることになり、近隣住民の方からは、町がこれからどのようになるのだろうかと不安な声が寄せられている点を取り上げ、地元への十分な説明を市として大学に求めるよう要求。　市からは「開発区域を包含する自治会に説明を行うように、大学に指導して行く」と答弁がありました。

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