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市政ウォッチ


各常任委員会の「先進都市研修」を報告します(2024.02.06)

〇総務常任委員会(1月31日・2月1日 つつみ議員)
 …長崎市・佐賀県武雄市
・市民とともに進めた新庁舎建設(長崎市)
   31日の長崎市では令和5年1月から共用開始された庁舎を見学しました。
 庁舎の耐震補強が必要なことに加えて「老朽化・分散庁舎」といった課題を解決するために建て替えの方針を決定し議会に特別委員会を設置するとともに、市民会議を設置して市庁舎の基本計画の検討をすすめました。市役所の位置を公会堂の跡地にするとしたため、公会堂保存の運動が起き、位置条例議案を撤回することになりました。その後、公会堂を別の場所で建て替える事を検討。庁舎予算案の減額修正も行い位置条例が可決。市民ワークショップ等を開催し基本計画を決定、建設されま
した。
 新庁舎には、市民が利用できる多目的室や、傍聴席の親子スペース、庁舎前で「長崎くんち」ができるスペースの確保、バリアフリーなど市民の声が多く取り入れられています。これから、50年以上市民が利用する庁舎の建設は、市民と共に進めることが必要だとあらためて感じました。

・大雨災害を教訓にした治水対策(武雄市)
   1日の武雄市は、令和3年の大雨による内水被害を教訓にし「雨水貯留浸透施設整備の補助金」や「雨水貯留タンク購入補助金」を策定。
 また、災害緊急FM放送の整備や各家庭に受診するためのラジオの配布など、市民の命を守るための取り組みも行われ、災害に強い街づくりが進められていました。市役所にも常設の危機管理室があり、枚方にも必要だと強く思いました。

〇教育子育て常任委員会(1月30日・31日 広瀬議員)
 …千葉県柏市・東京大田区
・部活動の地域移行(柏市)
   30日は柏市で「部活動の地域移行」について話を伺いました。
 少子化により子どもたちの活動環境を継続的に確保することが難しいことや、教師の業務負担等を背景に学校だけでは部活動を支えきれなくなっていることから全国的に中学校の部活動を学校単位から地域の活動に移行する検討が進められています。
 柏市では、平成29年からガイドラインを作成し、行き過ぎた部活動の見直しを進めてきました。しかし、中学校では月当たりの時間外在校時間が59時間24分に達しており(令和2年度の調査)、休日の活動を担うのは難しいと判断。令和3年から国のモデル事業として地域移行の検討をはじめ、5年度から休日の部活動を地域に移行するため地域クラブ運営団体を設置し、地域クラブを立ち上げました。
 参加を希望する生徒は運営団体に登録し、登録費(保険、システム管理費等)として年5千円、月2千円(謝金等)を運営団体に支払い、活動に参加します。(就学援助対象世帯は費用を市が補助) 生徒は学校で所属するクラブ以外のクラブに参加することも可能で、地域に移行することは、子ども,地域、学校に大きなメリットがあると説明されました。

・不登校支援について(大田区)
  31日は、大田区立御園中学校の分教室「みらい学園中等部」を訪問しました。
 大田区では不登校対策アクションプランを策定して取組を推進しており、そのうちの一つが学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置です。
 令和3年に学びの多様化学校として、分教室を先行設置し、中学生の受入れを開始しながら本校設置(小学部と中学部)の準備を進めています。
 中学3年生は進学に向け、教壇の前に机を並べるスクール方式がとられていますが、1,2年生は大きなテーブルをみんなで囲むカタチが基本。24名の生徒に対し、17名の教師等が関わる手厚い体制のため、休み時間も先生が一緒に遊んだり、声をかけたり、ゆとりを持った対応が可能となっています。時間割も9時始まりと一般の中学より遅く始まり、リモートでの授業参加も可能です。一人一人にきめ細かな対応を進められていました。 枚方市でも教職員の多忙化解消や不登校支援の充実を枚方にあったカタチで進めていきたいと思いました。

〇市民福祉常任委員会(1月29日・30日 松岡議員)
 …東京江戸川区・三重県鈴鹿市
 ・ひきこもり支援(江戸川区)
   ひきこもり支援は、家族が抱える困難さを区長が職員時代に聞きなんとかしたいと思い始まったということでした。
 8050などの課題が見えるなか法的位置づけもなく、手探り状態で始めたひきこもり支援ですが、特徴的なところは、ひきこもり専門の部署であるところです。市民の方からわかりやすく、調査、訪問、家族会の立ち上げ、相談、居場所(リアル&仮想)、就労体験と女性課長はとてもきめ細やかに取組みを進めておられました。どこに相談に行けば良いのかわからなかったという世帯などにつながりを広げておられました。
 駄菓子屋は居場所&就労支援
 右下の写真は、居場所と就労体験を兼ねた駄菓子屋です。当事者だけではなく、子ども達も駄菓子を買いにくるこのお店で、就労体験も行え、生まれて初めて手にしたお給料を握りしめ「ずっと使わずに大事にしたい」といった方は、その後社会に出ることができたというお話もありました。
 ひきこもり当時者数は、人口の1.5%と言われており、声に出せない当事者・家族が必ずいるので、今後もつながってもらえるために取組を進めたいとされました。

・認知症支援(鈴鹿市)
  三重県鈴鹿市が実施しているスローショッピング等の取組の説明を受けました。
 民間事業者との協働によってスーパーには「おもいやりレジ」が設置され、認知症当事者は支援者と一緒にゆっくりと品選びや会計ができる取組です。

〇建設環境常任委員会(1月17日・18日 みわ議員)
 …東京豊島区・さいたま市)
 ・市民の声を生かした公園づくり(豊島区)
  東京都豊島区を伺い、3つの公園と区庁舎を見学しました。
 URのCMでもおなじみの「としまみどりの防災公園」で、担当者から説明が行なわれました。実は、平成26年に、「消滅可能性都市」として指摘された豊島区。このピンチをチャンスに変えるため、30〜40歳を中心に、「100人女子会ヒアリング」にとりくみ「トイレが汚い」「ダメダメ公園ばかり」などの声をもとに改善にとりくんできた話を聞きました。
 防災公園は、以前は造幣局だったそうですが、市民の署名が10万筆集まり、長年かけて公園に変化。公園のルール作りには、今でも市民参加で行なっているそうです。公園には、「こんな公園にしてほしい」とメッセージボードもありました。
 防災公園を含めて、池袋周辺には4つの公園があります。区は「公園が街を変える!」と題して、4つの公園を改善。真っ赤な電気自動車「イケバス」(1回100円)が公園間を回っています。
 また、南池袋公園に行くと、子どもと若者がたくさん集い、池袋西口公園は、野外ステージがある魅力的な公園でした。
 他の公園も「暮らしの中にある小さな公園の活用」と題し、市民との「井戸端かいぎ」やシールアンケートを実施し改善も。
 いまや人口増の豊島区。
カギは、市民参加と、その声を生かす区役所の姿勢にあると実感しました。

 ・市民が集うクリーンセンター(さいたま市)
  さいたま市にあるクリーンセンター(ゴミ処理場、リサイクルセンター)を視察。さいたま市は、年間2万人、人口が増えているそうですが、焼却灰の最終処分量が大幅に減少し全国でもトップクラス。循環型社会の実現に取り組んでいます。ゴミを焼却する際の熱エネルギーを利用して大浴場などの施設を完備。 大浴場は、100円(60歳以上)で入れ、ジムやカラオケも無料。  視察時も、たくさんの市民がクリーンセンターを訪れていました。




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